メーデー 後編
- Takachi Nobuyuki
- 2017年5月4日
- 読了時間: 1分
5月1日はメーデーであった。
KSPIなどの労働組合がモナス(独立記念塔)周辺に集結。
最低賃金の30%値上げや社会保障制度の拡充を訴え、デモ行進を行った。
ほとんどの参加者は組合から支給されたお弁当を食べたら満足して昼過ぎに解散していったのだが、
一部の意識高い系の人たちがデモを続行。大統領に直談判すべく、実力行使に打って出たのだった。





発煙筒を焚いたり、警官隊のバリケードを突破しようとしてみたり、神輿を燃やしたり、
いろいろやってみたのだが、特に進展はなく一発触発の睨み合いが続く……。
かと思えば、デモ隊が大音量で音楽をかけると一部の警官が一緒になって踊りはじめるというシュールな光景も見られた。写真を撮り逃したのが残念でならない




激しいスコールに打たれながら彼らは粘り強く抵抗を続けたが、結局大統領への直談判が実現することはなかった。
やがて事前に申請していた退去時間になったのか「俺たちの闘いはこれからだ!!」みたいな勇ましい演説をぶちながら、流れ解散となった。
危うさと大らかさが絶妙なバランスで同居する、なんともインドネシアらしいデモであった。
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