

西の空に朝日を求めて。前編:ジャカルタ発、深夜特急でゆく
ジャカルタ発、深夜特急でゆく 2017年4月29日23時13分、列車は定刻通りタナアバン駅を出発した。 今回のエクスカーションの目的は、ジャワ島西端ムラックの海辺から朝日を撮る事である。 ムラック到着の予定時刻は深夜2時半。朝日を拝むには早すぎるが、列車はこの1本しか出てい...
「飯エッセイ」プロローグ:上司にランチに誘われる
3月11日 午前11時45分、上司にランチに誘われた。 僕は「はぁ」とため息をつきたくなった。めんどくさい。 こんな時はっきりと 「悪いんだけど今日はパスしていいかな?」 「昼休みは豊かで恵まれていて、上手く説明できないけど、なんだか救われてなきゃならないんだ」。...


メーデー 後編
5月1日はメーデーであった。 KSPIなどの労働組合がモナス(独立記念塔)周辺に集結。 最低賃金の30%値上げや社会保障制度の拡充を訴え、デモ行進を行った。 ほとんどの参加者は組合から支給されたお弁当を食べたら満足して昼過ぎに解散していったのだが、...


メーデー 前編
5月1日はメーデーであった。 KSPIなどの労働組合がモナス(独立記念塔)周辺に集結。 最低賃金の30%値上げや社会保障制度の拡充を訴え、デモ行進を行った。 デモ参加者の多くは組合ごとにバスに分乗し、ジャカルタ郊外から押し掛けた様であった。...


ジャカルタ州知事、決選投票!
2017年4月19日。ジャカルタ州知事選挙の決戦津票が行われたので、その投票と開票風景を見学して来た。 ビニールテント作りの簡素な投票所が各カンプン(集落)に立てられ、投票が行われる。 午後1時、各投票所で開票がはじまる。 カンプンの住民が集まり、票が読み上げられる。...


土曜日の朝
朝6時半。 真西に面した窓から光がマンションの廊下に差し込んでいた。不思議に思い窓から外を眺めてみると、遠くにあるガラス張りの高層ビルが真東に登る朝日を反射している様であった。 光の正体を確認して納得した僕は、そのままエレベーターで33階から1階まで下り、外へ出た。...


ジャカルタで年越し
3年ぶり、通算2度目となるジャカルタでの年越し。 年明けの瞬間の様子をカメラに収めようと思い、目抜通りのロータリー"Bundaran HI"へ出かけた。 年明けの瞬間。散発的に上がっていた打ち上げ花火の数が最高潮に達した。...


ジャカルタの舞台裏。スラムを歩く (2)
ジャカルタ中心部タナアバン(Tanah Abang)駅裏の河川敷は、ビニールシートで作られた粗末な「家」が立ち並び、小規模なスラムを形成している。自宅から程近い事もあり、僕はよくここを散歩する。 ここの住人が所謂貧困層である事は疑う余地もないが、彼らは皆一様に生業...


キングオブロマン、寝台車
旅の移動手段として最もロマンがあるのは何と言っても列車だ。なかでも寝台車といえばロマンの塊。キングオブロマンである。鉄の軋みに身を任せ、大きな窓から景色を眺め、目的地までの地形、距離を身体で感じる。 やがて雄大な大地に夕日が落ちて、夜が更けると、未だ見ぬ何処かに思いを巡らせ...


ジャカルタ写真部出展作品
「ジャカルタ写真部」に参加する様になって、そろそろ1年。今では部会に参加するのが毎月の楽しみとなっている。せっかくなので、これまで出展した写真をここに残しておこう。 2016年7月 お題「盗撮」 副題「午睡」コタ地区の高架下にて 2016年8月 お題「午後の光」...